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タイヤの素材について

一般に、タイヤは「ゴムを型に流し込んで作る物」と考えられています。これは間違いではありませんが、チョコレートを作るように何もかもゴムだけでできている訳ではありません。実際には様々なパーツを組み合わせて作る、高度な物です。

例えば、タイヤの「骨」として全体の形を整えているのは、「カーカス」というパーツです。ポリエステルやナイロンの太い糸に強力なゴムをしみこませて作った強力ワイヤー製の布で、タイヤ全体を抱きかかえるようになっていています。タイヤに衝撃・荷重・空気圧に耐える力を持たせるパーツです。

このパーツの並べ方によって、タイヤの構造が大きく変わります。1つは「ラジアル構造」です。ワイヤーが虎の縞模様の様に真っ直ぐ並ぶよう配置します。タイヤを横から見るとワイヤーが放射状に広がっていることから、「ラディエーション(放射)」の名で呼ばれています。この構造は車にとって長持ち、安全、効率が良いと3つの優れた特徴が揃っていますので、数多くの乗用車用タイヤに用いられています。

もう1つは「バイアス構造」です。ラジアルとは違いワイヤーを左右斜めに傾けて重なるように並べていきます。斜めに並べることから「バイアス(斜め)」の名で呼ばれています。こちらの構造はタイヤ全体が衝撃を吸収するため、乗り心地が良いという長所があります。空気入りタイヤが発明された当初はこれが主流でした。現在はトラックやバス等のタイヤに利用されています。

タイヤは単純な物に見えて、内部には様々なパーツが使われている、複雑なものです。その構造を知ることで、タイヤがどのようにして何百キロも、何トンもある車を支えているのか知ることができます。

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