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タイヤの黒い色の由来について

「タイヤの色」と言えば、「黒」と答える人がほとんどではないでしょうか。他の色は思い浮かばないくらいです。では、なぜ黒いのか、と聞かれて答えられる人は少ないでしょう。昔ならいざしらず、これだけ工業製品の色がカラフルになっている中、タイヤが頑固に黒いのにはきちんとした理由があります。
 タイヤ1本は100種類以上の原材料で出来ています。もちろん、その中で一番多いのはゴムです。しかし、ゴムだけではタイヤとしての耐久性は低く、消しゴムのようにもろいのです。そこで、この問題を解決するためにタイヤに入っているのが「カーボンブラック」なのです。名前が示す通り、炭素でできている、黒い物質です。実は「スス」も広い意味ではこれに含まれますが、通常はススのような副産物ではなく、工業的に製造されたものを指します。
 塗料やコピー機のトナーなどの原料となるものもありますが、タイヤに使われるものは「ハードカーボン」と呼ばれるものです。これを混ぜることにより、ゴムとゴムの間の結合を強くしてタイヤの耐久性・耐摩耗性を飛躍的に向上させます。タイヤの約4分の1がこれによって占められているといいますから、ゴムについで重要な原料です。という訳で、タイヤが黒いのは当分変わらないでしょう。

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